わたしはみんなに殺された2〜贖罪の時〜





そのまま続けて隣の教室内の様子を伺い、ドアを開け、教室をぐるっと一周する。


机を覗くのも忘れずに、けど時間をあまりかけすぎないように…。



その間も、どこかから音がしないかちゃんと耳をすませておく。



一通り調べられたら、教室を出て、廊下の様子を伺った。



もしかしたら通りかかった誰かと合流できるかもしれないし、〈あの子〉にも気付けるかもしれないからだ。



そして何もいないことを確認すると、調べたところのドアは開けっ放しにして、また次へ移った。





同じ要領で1年生の教室を全て開け終えて、一息つく。




緊張感のあるこの空間のせいか、1年生の教室を調べただけでかなり時間が経ったように感じる。



それなのに、未だに誰の姿も見えないし、音すら聞こえてこない。



みんな…どこにいるんだろう。



階段の前を通り過ぎて、美術室に近付く。



美術室って、確か準備室もあったはずだけど。


美術室と準備室を繋ぐ扉は1つしかないし、準備室に廊下から入れる扉ももちろんない。


つまり、そこで〈あの子〉に追い詰められたら袋のネズミってことだ。



〈あの子〉の気配がないうちに、ささっと片付けておくしかない。


もう一度廊下に目を凝らして様子を見てから、大きく息を吸って美術室の扉に手をかけた、その時だった。