「言っときますけど、見た目は子供ですが、あなたなんかよりずっと長くいるんですからね」

「・・・そ、そうなんだ」

「霊や、神、使徒というものは年を取らないんです」




なるほど。
なんとなく、理解できる気がする。

じゃあ、あの姿で、私よりずっと年上ってことか。



・・・だからあんなに偉そうなのね。




「では、任せましたよ」

「はぁい」




言うだけ言ってどこかに行ってしまった。
なによ、掃除押し付けるためだけに来たわけ?


「まぁ、人も来ないし・・・。掃除するか」



ずっと座っているのも暇だし。
私は立ち上がると掃除道具を探し、掃除を始めた。

始めてしまうと集中し、隅々まで綺麗にしてしまう。
気になり始めると本気になる、それが私だ。