「…それで、その方は……」 …名前は分かるかって事だよな。 「僕の友達の知ってる子なんだけど ……莉音って呼んでた。」 と言うと、 父さんは難しそうな顔をして 小さい声でブツブツ呟いていた。 しばらくすると、 父さんは僕の方を向いて、 「“莉音”…か。 お嬢様は“莉愛様”だから… 可能性としては有り得るが…… 違う人…だろうな」 と悲しそうに言った。 「そう、ですよ、ね… なんか…ごめん。 おやすみなさい」