終業式が終わって教室に戻ると

真凛は教室の窓側の席に

いつもの様に、座っていた。

まるで今朝の事が、嘘のように

普通な日常。

真凛にフラレた事が、まるで嘘みたいに

感じてしまう…。

でも、あの事は紛れもない現実で

俺は真凛への気持ちをどこかに

しまわないとならない。

でもこの気持ちはなくなる事はない。

ずっと、ずっと…俺の中にあって

ふとした瞬間に、顔を出す。

多分、どんなに月日が流れても

たとえ何年過ぎたとしても

この想いは変わらないと思う。

この気持ちを無くす方法がもしあるなら

その方法を知りたい…。

そしたら、君と友達に戻るから。

今度は好きとかなんて言い出さないよ。

君の隣でずっと…友達でいる。

望むなら一番の友達にもなる…。

だから今すぐ、この胸の痛みを苦しさを

忘れさせてくれ…。

忘れられたら…どんなに楽だろう。

何もかも忘れて…

君とまた一から始められたらいいのに。