アシエルと出逢った頃のことを思い出していた。 あの頃はまだアシエルも若くて、600歳ぐらいの天使だった。 純白の翼で私がいる地上の浜辺までゆっくりと降りてきた彼はーーー、 私の目には尊い神様に見えたのを覚えている。 嗚呼、やっと死ねる……。やっと、お迎えが来たんだ…。 って心の底から安心した。 でも、その期待とは反対にアシエルは私に「生きろ」……と。