すれ違い、片思い


圭は元々サバサバした性格だから、ほとんどの事を根に持たない。今回も、そうでありますように・・・と上目遣いに圭を見る。


あっ、目が合った!ニコッと笑ってみる。


ふんっ、と視線を外される。

よしっ、負けるもんか。


『昨日は本当にごめんっ!心配して沢山電話くれてたのに。お土産選ぶのに、夢中になって・・・』


両手を合わせて圭に謝る。



『そうなんだ。お土産ね。で、?昨日部屋に戻ってきたとき、右手にオレンジジュース、左手にはスマホ、だったけど?肝心のお土産はどうした?』



すっ、鋭すぎる。やっぱり圭の洞察力はハンパない。いやいや、感心してる場合じゃなかった。



『悩みすぎて買えなかった!』



これで、大丈夫、かな?


コンコン


部屋の扉が開く音で私と圭は同時に



『『どうぞーっ』』



そこには気を利かせて?出て行った2人の友達。



『『もう、大丈夫、かな?』』



彼女達の声も揃うから、思わず4人で笑ってしまった。



『おかえりー!ごめんねぇ』



と2人を迎える私の後ろで・・・







『亜紀、財布持って行ってなかったよ・・・』


呟いた圭の声はあまりにも小さくて、私の耳には届かなかった。