すれ違い、片思い


約束の5分前、圭に売店に言ってくると告げて部屋を出る。



『ついて行こうか?』



と言われたけど、私の醜態を圭に知られるのも嫌だし、丁重にお断りした。



『気をつけて。何かあったらすぐに電話してよ?』



『は~い!しんどくなったら電話するから迎えにきてね!』



『いやいや、そう言う意味じゃなくて・・・まぁ、いいや、行ってら!』



のぼせも無くなり体調も完全復活したからもう大丈夫。

心配してくれてありがと。



私は急いで売店に向かう。



売店にはまだ買い物をしている生徒が数人いたけど、横の休憩スペースは売店の死角になっているみたいで誰もいなかった。



『ごめんっ、亜紀ちゃん、遅れたっ。』



『ううん、私も今来たとこ』



さっきまでの艶っぽさは無くなり、無造作に髪をかきあげる大和は、なんか、こう、学校でみる大和とは別人みたいだ。



『そこ、座ろ』



大和がソファーに腰を下ろし、自分の横をポンポンと叩いて、ここに座れと合図する。


私もゆっくり座って大和と向かいあい、本題に入る。