『福島さんって、5組の原田君とも知り合い?』
同じクラスの林さんと田中さんに声をかけられる。
『うん。同中なんだ』
『スゴくうらやましいからっっ!私も同じ中学校通いたかったぁ~~っ!福島さん知ってる?彼ら、先輩からも人気があるって。ね?』
まくし立てるように林さんが私に言葉を投げかけたかと思うと田中さんに、ね?と同意を求める。
客観的に見たらきっとそうなんだろうな。
一緒に過ごしてきた時間が長いから、私麻痺してるのかも。
『ごめんっ、お待たせ。帰ろっ』
職員室から圭が戻ってきたから林さん達にバイバイと言って教室を出る。
で、すぐに西谷と大和が人気がある、と言う話を圭にした。だって、圭もそんなこと知らないと思ったから。
私の期待とは違い、圭はそれを知っていたらしい。
挙げ句の果てに『知らないのは亜紀ぐらいじゃない?』と吐き捨てた。
『えっ~~っ!!』
その日、一番大きな声を出した、のは確かだ。

