すれ違い、片思い


彼女の名前が福島亜紀だと知ったのは、入学式後の教室。


運良く俺は大和と同じ3組だった。


出席番号順に指定された席に座る。


俺と大和はあいうえお順で前後になった。


俺が前から2番目、大和が3番目。




しばらく後ろを向いて、先生が来るまで大和としゃべってた。


すると大和の右横の席にはさっき、あの桜の彼女と一緒に写真を撮っていた女子。




で、その女子の前に座ったのが…





そう、福島亜紀、その人だった。





鼓動が無意識に早くなる。
俺、どうしたんだろ…



『功、どうした?大丈夫か?顔赤いよ』




大和が顔を覗き込む。



『えっ?あー何でもない』



誤魔化そうと鼻を手で掻いてみる。
俺、やっぱり誤魔化すのヘタすぎ(笑)


自分でおかしくなり笑ってしまった俺に大和が何か言おうとしたとき、ちょうど担任が入ってきた。

セーフっっ。ありがとう、先生。

俺は胸をなで下ろす。