《大丈夫、わかってるよ。笑》

あぁもぉ…冗談キツイよ。

少し動揺しながら学校に着いたあたしは、みんなに出来るだけその動揺がバレないように、足早に教室へ向かった。


「繭子おはよ〜!ゆうちゃんの、あれからどうなった?」

教室に入った途端、愛衣が飛びつかん勢いであたしのところに来たのだった。

「え〜…?ま、まだ。最近コータロー見ないし。」

それに、あたしのテンションが追いつけないでいる。

翔矢のことは、忙しいなら仕方ないけど、毎日会えない事でこんなにも不安になるなんて…。

あたし何かしたかな?って、余計なことばかり考えてしまう。

「そーなの?なーんだ☆」

愛衣は、残念そうに口を尖らせた。

「でも、彼女はいないみたいだよ。」

「ホント?チャンスじゃん!」

何故か、自分のことのように嬉しそう。

「あーもぉ美羽でもいいから誰か紹介してー。」

そして、美羽の肩を抱く愛衣。