週が明けた月曜日ーーー嫌いなセーラー服を着て、いつものように電車に揺られ、学校へ…。

いつものように…って、まだそんなに経っていないけど、電車の揺れが嫌いになりそうだった。

しっかりしなきゃなんて思っていても、やっぱりユウウツで。

「ごめんなさ…。」

学校に対して気がないあたし、昇降口の靴箱の前で人とぶつかってしまったけど、謝る言葉にも、当然気持ちなんかなく……。

「うん。そっちこそ大丈夫だった?清田さん。」

ーーー清田さん?

「…あ、陸上部の人。」

名前を呼ばれて思わず顔をあげた視線の先には、昨日陸上部に勧誘されていた子がいた。

「違うよ、オレ陸上部じゃねーし。」

「そうなの?勧誘されてたじゃん。……あ。」

断ってたっけ…。

「なに?」

「断ってたね。」

「ふぅん…見てたんだ。」

そう言って少し視線をそらした顔が、当然なんだけど男の顔でーーー第一印象の可愛い童顔とは違って見えたんだ…。