天井から槍が突き上げられ、2人して落下してしまった。


「何奴‼︎」


お代官様ご立腹のご様子。


ボクたちは、槍を持った家来に囲まれて絶体絶命の大ピンチ‼︎


「名乗るほどのモンじゃねーよ」


先生がシレッと言った。ちょっとカッコつけて。


「まさかさっきの話、まだ続いてます?」


「あと幾つかあるんだ」


「そんな場合じゃないでしょ‼︎」


そんなやり取りをよそに、越後屋が呟く。


「まさかこの2人は…あの噂の?」


「噂のヨーコヨコハマヨコスカ」


「先生‼︎それ言いたいんですか?死ぬまでに言いたいんですか?」


「いや、これは語呂部門で言いたいやつ」


またまたそんなやり取りをよそに、緊張が走る。


「間違いない‼︎この城に無謀にも2人で乗り込んでくるとは__我が忍びを立て続けに討った、噂の忍び…」


「なんだと⁉︎」


取り囲んでいた輪が広がる。


「友達の輪ー‼︎」


「先生‼︎」


「いや、これはもう出来ない部門で言いたいやつ」


「今のうちになんとかしないと」


「アチャー‼︎」


突然、指をツンツンし出して踊り出した先生。


「アーチャチャチャチャチャチャチャチャ、アチャー‼︎」


奇声を発しその場で跳び上がり。


そして静かに__。


「お前はもう…死んでいる」


キマった。


と同時に、家臣たちがバタリと倒れた。


「先生、凄い。いつの間にそんな術を?」


「いや、俺はなにも。死ぬまでに言いたかったシリーズのアニメ部門第1位を実践したまでで…」


「じゃ、誰が一体?」


ボクたちの視線は、胸に巻物を忍ばせたくノ一おりんへ。


「てか、マジイミフ‼︎」