私は年齢より10は若く見られていたので、長く独身だと思われていた。

童顔で色白、巨乳。

また声が個性的で、20はサバ読める。

可愛く声を出すと子供が、

『女子中学生に聞こえる~。
サギだ~!』

と言ったほどだ。

それでか特別な美人ではないのに、変なフェロモンが出てたみたいでよくモテた。

花から芳しい香りが風に乗り漂うように、蝶のごとく男がとにかく数が寄ってきた。

実年齢に見えないから16才にも口説かれる。


その日もオープンカーの男の子達に車で着いて来られ、歩きながら誘いをかわし5才年下の女の子と飲みに入った店で、16才のジャニ○ズな子といいムードで話していた。

トイレから出るとその子がいて、腕を引っ張られキスをされた。

ついうっとりしてたら、

『ねぇ…ホテルいこ』

と誘われた。

すると私の連れが入って来て、男の子を蹴散らしながら私を捕獲した。

『もぉ~!!
顔がいいとついガードが甘いんですからぁ~!!

駄目ですよぉ?着いて行っちゃ~!!
渡しませんから!優子さん、めっ!』

「ごめんなさい……」

そう私は顔に弱い。

なんでかなー。

顔にムードが加わったらガードが甘くなるのは私だけ?

気がつけば私の周りは年下で溢れていた。

でも年齢より極端に若く思われると、好きになった時に
言い出せなくなる。

相手は何故受け入れてくれないのとなり、二人で苦しむ。

それを思えば年相応に美しければ一番いいと思う。

今はその苦しみを越えて一回り下の彼と9年目になるが、ヤキモチばかり妬かれている。

もちろん顔は………。

もちろん中身重視。