時々、誰にでも出来る相槌をうちながら。

……こいつ。

私は眼を細めて出来るだけシラーッとした表情を作りがら、真正面に座っている新太を見つめた。

うつむき加減で頭を上下に振りながら、うんうん、といった感じで焼き鳥を頬張る新太。

座敷の下から光るお洒落なライトが反射して、眼鏡の奥の瞳は見えない。

「……新太」

「ん?うわっ!なにその顔」

「ちゃんと私の話、聞いてる?!」

「聞いてる聞いてる」

「だめ!聞いてない!なんか面倒臭そう」

私はムッとして新太を睨んだ。

「聞いてるよ。三崎課長はアンナの活躍が面白くないんだろ」