加奈ちゃんは、給湯室でボロボロと泣きながら私に頭を下げた。

私は大きく笑った。

「もう泣かないで!ほら、仕事始まるよ!三崎課長には内緒だからね!」

「そんな事出来ません!私の失敗なのに、先輩のミスだと思われちゃいます」

「いいの、いいの!絶対内緒だから!さ、涙拭いて!」

私は先に給湯室を出た。

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

三日後の昼休み。

『話があるんだ』

『なにー?』

『会ってから言うわ。鳥姫に8時集合』

『了解』