そして、すぐにライダルを魔法睡眠から起こして、丁寧な挨拶をする。
「私は、ここの領主を任されることになった、スウェル・ラウォン・ビレッサだ。
とてもいい短剣をありがとう。
これからも、我々と仲良くやっていってほしい。」
「いえ、ご丁寧にありがとうございます。」
あ、ところでうちの娘がここに運ばれたみたいなのですが・・・。」
「そのことなのですが・・・じつは・・・」
ライダルはスウェルから市場の妻たちがチンピラに連れていかれようとしていて、そこにマリカが剣を持ってたちふさがったのだが、人質をとられて逆に大ピンチになった話をした。
「なっ・・・あれほど、戦ってはいけないと言っておいたのに。
それで、閣下がお助けいただいたのですね。
申し訳ございませんでした。
ありがとうございます。どうお礼をしたらいいのか・・・。」
「あの、それなら私の御傍仕えということでいかがでしょうか?」
「それはどういう?」
「事情を言うとな・・・」
スウェルの話によると、スウェルはリオレバの王族の側近として自分は優遇された身なのだが、王族は典型的男系一族であり、その妻たちはかなりの浪費家だそうな。
もちろん、王族に続く者たちも年齢に応じて嫁を娶らなければならないのだが、都心にいると財産目当ての女性ばかりがやってきて仕事も普通にできない状況になるらしい。
魔法で皆を眠らせるにしても、何度もそういうことに魔法は使いたくない。
だから郊外の領主をやることになったのだと。
マリカはもともとこの邸の娘だということだし、剣を扱うことや人々に役にたつことがしたいというので、仕事をいろいろ頼みたいという。
「うっとおしい女性の用事も彼女がいれば、うまく仕切ってもらえるだろう?」
「ま、まぁそうですが・・・しかし・・・娘はリオレバの兵を嫌っております。
代々、騎士の出であり、小さい頃から父親から剣術を教わってきたんです。
なのに・・・戦争であっけなく、父も兄も殺されていった。
その敵の将、もしくはその近しい者の言うことなど素直にきくとは思えません。
私だって、スウェル様には申し訳ないのですが、恨みを完全に取り除くことは・・・やっぱり。」
「そうだな。私も攻められる立場なら、同じ気持ちになるだろう。
しかし・・・私たちも切羽詰まっていた。
それに、シューカウリには最初は我らを少しでいいからかくまってもらいたいと申し入れていた。
怪物どもが過ぎ去る間でいいから・・・その間、リオレバの国民を避難させてほしいとお願いしていたのだ。」
「なっ!なんと・・・。それは本当なのですか?」
「ウソを言ってもしょうがなかろう。
まぁ、話して聞く耳ももたなければ我らは所詮、略奪者だけどな。
ここだって、いつまでもつかわからん状態なのにな。」
「それはどういう・・・先ほどの怪物に関係があるのですか?」
「そうだ。ここにはあの怪物たちが嫌う、チガフの木が多くある。
我らも避難させてもらいながら、苗木をもらって祖国に植えたいと思っていたんだ。
なのに、シューカウリの王室も側近たちも悪いのはすべて我らと決めつけた。
その理由は・・・人の違いによる差別だ。」
「人種差別ですか・・・。」
「私は、ここの領主を任されることになった、スウェル・ラウォン・ビレッサだ。
とてもいい短剣をありがとう。
これからも、我々と仲良くやっていってほしい。」
「いえ、ご丁寧にありがとうございます。」
あ、ところでうちの娘がここに運ばれたみたいなのですが・・・。」
「そのことなのですが・・・じつは・・・」
ライダルはスウェルから市場の妻たちがチンピラに連れていかれようとしていて、そこにマリカが剣を持ってたちふさがったのだが、人質をとられて逆に大ピンチになった話をした。
「なっ・・・あれほど、戦ってはいけないと言っておいたのに。
それで、閣下がお助けいただいたのですね。
申し訳ございませんでした。
ありがとうございます。どうお礼をしたらいいのか・・・。」
「あの、それなら私の御傍仕えということでいかがでしょうか?」
「それはどういう?」
「事情を言うとな・・・」
スウェルの話によると、スウェルはリオレバの王族の側近として自分は優遇された身なのだが、王族は典型的男系一族であり、その妻たちはかなりの浪費家だそうな。
もちろん、王族に続く者たちも年齢に応じて嫁を娶らなければならないのだが、都心にいると財産目当ての女性ばかりがやってきて仕事も普通にできない状況になるらしい。
魔法で皆を眠らせるにしても、何度もそういうことに魔法は使いたくない。
だから郊外の領主をやることになったのだと。
マリカはもともとこの邸の娘だということだし、剣を扱うことや人々に役にたつことがしたいというので、仕事をいろいろ頼みたいという。
「うっとおしい女性の用事も彼女がいれば、うまく仕切ってもらえるだろう?」
「ま、まぁそうですが・・・しかし・・・娘はリオレバの兵を嫌っております。
代々、騎士の出であり、小さい頃から父親から剣術を教わってきたんです。
なのに・・・戦争であっけなく、父も兄も殺されていった。
その敵の将、もしくはその近しい者の言うことなど素直にきくとは思えません。
私だって、スウェル様には申し訳ないのですが、恨みを完全に取り除くことは・・・やっぱり。」
「そうだな。私も攻められる立場なら、同じ気持ちになるだろう。
しかし・・・私たちも切羽詰まっていた。
それに、シューカウリには最初は我らを少しでいいからかくまってもらいたいと申し入れていた。
怪物どもが過ぎ去る間でいいから・・・その間、リオレバの国民を避難させてほしいとお願いしていたのだ。」
「なっ!なんと・・・。それは本当なのですか?」
「ウソを言ってもしょうがなかろう。
まぁ、話して聞く耳ももたなければ我らは所詮、略奪者だけどな。
ここだって、いつまでもつかわからん状態なのにな。」
「それはどういう・・・先ほどの怪物に関係があるのですか?」
「そうだ。ここにはあの怪物たちが嫌う、チガフの木が多くある。
我らも避難させてもらいながら、苗木をもらって祖国に植えたいと思っていたんだ。
なのに、シューカウリの王室も側近たちも悪いのはすべて我らと決めつけた。
その理由は・・・人の違いによる差別だ。」
「人種差別ですか・・・。」

