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高校2年生1日目。




「侑心くんってめっちゃかっこよくない?」


「バスケ部のキャプテンやってるって本当!? 3年の先輩はいないの?」




……うわぁ。


わたしは教室の入口で立ち尽くしながら、自分の頬がぴくぴくと痙攣するのを感じた。



わたしの視線の先にあるのは、学年で1番かっこいいと噂されているらしい男の子。


と、彼に群がるちゃらちゃらした女の子たち。



制服である深緑チェックのプリーツスカートを何回折っているのか、とても短くなっている。


学校指定じゃないカーディガンを着るでもなく腰に巻いていたり、無駄に袖が長く指先まで隠れているそれはおしゃれなのかなんなのか。




それはどうでもいいんだけどね。貴方達。



貴方が座ってる、その机。


そこわたしの席なんだ。