これから少しずつ……。
「……うん!」
「よし。じゃあ、ボール急いで片付けるから、体育館の戸締り済んだら教室に行こうな」
「あ、手伝うよ!」
転がっているボールを私も拾い集める。
努力は必ず報われる……。
蒼一郎の方を向いて、私はうなずいた。
「蒼一郎、私も頑張るからね!」
「え?何を?」
少し離れた場所でボールを拾っていた彼に向かって、私が叫ぶと不思議そうに首をかしげた。
「……色々とね」
彼にはきっと聞こえていない。
私はフフッと笑いながらつぶやいた。
蒼一郎の隣でずっと笑っていられるように。
自分にもっと自信が持てるように。
私、努力するからね……!
~END~



