「大丈夫。オレの方が海花の事、大好きだから」
「……ホント?」
「だから、時々イジワル言いたくなるけど許して?」
そう言う彼に、うなずいてしまう私。
「あ、でも!もう教科書カバンから抜き取るのはしないでよ?」
「もちろん。明日から、部活がない時は一緒に課題をやろうよ」
蒼一郎の提案にドキッとしてしまう。
……そっか、付き合うってそういう事になるんだ。
「それから、昼休みも一緒に過ごそう。あ、もちろん休日も」
「本当に私でいいの?」
「まだ言うか?海花だからいいんだ。疑うのなら、これから少しずつお互いの事を知っていこう。始まったばかりなんだしさ」
蒼一郎はそう言って、持っていたボールをかごに向かって投げた。
ガシャンと音をたてて、ボールはカゴの中に入る。



