何でも完璧にできすぎるって言うのかな?


少女マンガとか、乙女ゲームの世界から飛び出してきたような王子様みたいな人。


もちろん、私がそんな事を言えるような人間ではないって自覚はしてる。


そんな私は、桜葉 海花(さくらば うみか)。


高校2年生。


成績だってあまりよくないし、美人でもないし、運動神経だって人並みで、これと言って目立つモノは何もない。


だから、神城君に憧れてるーっていうわけでもない。


むしろ、苦手。


彼とは2年間同じクラスだけど、一度も話した事はない。


神城君のファンの子にこんな事が知れたら、何様だって怒られちゃうかもしれないけれど。


何が言いたかったかっていうと、女の子なら、誰でも彼のファンというわけじゃないっていう事。