完璧男子に興味なしっ!



何気なくそちらに視線を向けると、さっき神城君に声をかけてきた女の子が、クスクスと笑いながら別の子と私の方を見ていた。



「神城君は誰にでも優しいのに。自分だけ特別とか思ってんじゃないの?」


「桜葉さんみたいな地味で目立たない子なんか、本気になるわけないのにねー」



その言葉に私は、キュッと唇をかんだ。


そんな事は自分でよくわかってる。


言われなくたって、わかってるってば……。


私は早足で自分のクラスへと向かう。


自分の机のカバンを置いて、隣の神城君の席を見た。


昨日、夜の校舎に付き合ってくれた事を思い出す。


帰りに手を繋いだ時のぬくもりも思い出す……。



『神城君は誰にでも優しいのに』



その言葉が頭の中で響いて、胸がしめつけられるように苦しい。