答えが出ないまま、自分のクラスについた。
神城君が電気をつけると、パッとまぶしいくらいに明るくなる。
暗さに慣れちゃってたから、思わず目を細めてしまったくらい。
私は急いで自分の机の中を覗くと、数学の教科書は確かにそこに存在した。
やっぱり、カバンに入れたのは気のせいだったみたい……。
「あ、ありがとうございます。ありました……」
「海花さー、オレの彼女なんだから敬語禁止ね」
「え?!」
「嫌なら置いて帰るよ」
「あわわわわ、ちょっと待ってっ!」
パチッと電気を消した神城君。
置いて行かれると思った私は慌てて、神城君の元に駆け寄った。
教科書をしっかり胸に抱きかかえて。



