「紀沙羅」
声がして振り替えると、お父様とお母様がいた
「久しぶりです。お父様、お母様」
いつもと変わらない目で私を見ていた
でも、もうなれてしまった
「失礼などをしていないよな?」
「はい。お父様とお母様のおかげでとても仲良くなっています」
嘘なのだけれど
「それならいい
お前は、しっかり私たちに恩を返しなさい
私たちはお前に育てるのに色々苦労をかけられたのだから
そこを、忘れないように
なにがあっても、離婚などはするなよ
私たち早乙女家のために」
お父様が言うのはいつも一緒だ
耳にタコができそう
「わかっています
お父様が言わなくても大丈夫ですわ」
そう思い一礼してそこをあとにした
ボソッ
「気持ち悪い」
後からお母様が言ってたのを聞いてないふりをしながら、歩いた

