そんなことを言いだしたアリアを振り返ったのはガルーダだけではない。近くにいた傭兵たちが一斉に彼女を見た。見えないところにいる者たちも敏感にその声に反応した。
「アリア……!」
ガルーダが焦燥感を露わにした顔でアリアに詰め寄る。
「お前、まさか、星府軍のトップとやり合うつもりじゃねぇだろうな」
「そうだが」
「やめろ支部長! あんたが行くことはねえ!」
「危険だ!」
あちこちからアリアを止める声が上がる。
『支部長、馬鹿を言っていないでシェルターへ向かってください。リンドブルムも飛んでいるんです。貴重なパイロットを失うわけにはいきません』
インカムにはブライアンの声も届く。そうだそうだと、傭兵たちの同意する声も続く。
そうしている間にも、星府軍の兵士が迫ってくる。更に飛竜が大口を開けて人々に喰らいつき、その勢いのまま地面を滑るようにしてアリアたちの方へと突っ込んできた。
「支部長!」
「チイッ」
アリアとガルーダが同時に構え、突撃してくる飛竜に備えようとすると。その前に巨漢が割り込んできた。
大剣を振り上げて飛竜の鋭い牙を止めたのは、岩の様に硬い印象のある大柄な剣士だった。
一瞬その背にランスの面影を見て、アリアは心臓を跳ね上げた。──もちろん、ランスがこんなところにいるはずはない。
「ジェイドか!」
名を呼ぶと、彼は振り返り、コクリと頷いた。
そして飛竜を弾き飛ばすと、その大剣を牙の並ぶ口腔内に押し込み、銜えていた仲間の体を引きずり出した。足がもげてしまったその男を、背後にいるアリアへと放り投げる。
「……頼む」
無口な剣士はそう言うと、更に飛竜へ斬り込んでいった。
その背に、やはりランスの面影を見る。当然だ。彼はランスに憧れてギルドに入り、そしてランスが指導した後輩なのだ。
そしてジェイドは、フェイレイの指導員でもあった。
剣士候補生時代、暴れ馬と評されていたフェイレイの抑え役として、ランスの太刀筋を受け継ぐジェイドは指導員としてうってつけの人材だった。
「アリア……!」
ガルーダが焦燥感を露わにした顔でアリアに詰め寄る。
「お前、まさか、星府軍のトップとやり合うつもりじゃねぇだろうな」
「そうだが」
「やめろ支部長! あんたが行くことはねえ!」
「危険だ!」
あちこちからアリアを止める声が上がる。
『支部長、馬鹿を言っていないでシェルターへ向かってください。リンドブルムも飛んでいるんです。貴重なパイロットを失うわけにはいきません』
インカムにはブライアンの声も届く。そうだそうだと、傭兵たちの同意する声も続く。
そうしている間にも、星府軍の兵士が迫ってくる。更に飛竜が大口を開けて人々に喰らいつき、その勢いのまま地面を滑るようにしてアリアたちの方へと突っ込んできた。
「支部長!」
「チイッ」
アリアとガルーダが同時に構え、突撃してくる飛竜に備えようとすると。その前に巨漢が割り込んできた。
大剣を振り上げて飛竜の鋭い牙を止めたのは、岩の様に硬い印象のある大柄な剣士だった。
一瞬その背にランスの面影を見て、アリアは心臓を跳ね上げた。──もちろん、ランスがこんなところにいるはずはない。
「ジェイドか!」
名を呼ぶと、彼は振り返り、コクリと頷いた。
そして飛竜を弾き飛ばすと、その大剣を牙の並ぶ口腔内に押し込み、銜えていた仲間の体を引きずり出した。足がもげてしまったその男を、背後にいるアリアへと放り投げる。
「……頼む」
無口な剣士はそう言うと、更に飛竜へ斬り込んでいった。
その背に、やはりランスの面影を見る。当然だ。彼はランスに憧れてギルドに入り、そしてランスが指導した後輩なのだ。
そしてジェイドは、フェイレイの指導員でもあった。
剣士候補生時代、暴れ馬と評されていたフェイレイの抑え役として、ランスの太刀筋を受け継ぐジェイドは指導員としてうってつけの人材だった。


