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彼女はこの物語をくだらないと言った。

そうなのかもしれない。
だって、フィクションなんだから。
本の中の話だけだと、彼女は思っていた。


いや、この【Betrayal Princess】を読んだ人間全員がフィクションだから、現実に起こるわけない。と思っただろう。


けど、世の中そんなに甘くないんだ。



彼女はまだ知らなかった。
自分がまさか【Betrayal Princess】の本の中の主人公になろうとは。

くだらない、フィクションだから私には関係ないと言った事に後々後悔する日がそう遠くはない。



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