Y U R A 〜その忍、黒き蝶の如し〜

目を輝かせ、パッと明るい笑顔の竜之助に、由羅は思わず拍子抜けしてしまった。


「ゆ…夢?」

「そう!」


無邪気に笑う竜之助を見ていると、なぜか自然と笑みがこぼれた。


なんだ、そんなことか。

てっきり、あの夜のことを…。


警戒していた由羅は、少しだけホッとした。

しかし、そんな喜びも束の間…。


「俺、豊川様の下に仕えることになったんだ」