ふちどられたミライの中で【ケータイ小説向上の会企画作品】

時計の針が既に一週目を迎えようとしていることを俺は知る由も無かった。



テーブルに飛散している粉の大半は天ぷら粉と大量の水。床に落ちているのはしその葉と、オクラ・・・の残骸と思われるもの。


流しにはエビの身まで切り裂かれたブツ。




何だ、ここじゃあ食い物同士が卑劣な闘いを繰り広げているのか?それともコレは楽しいダンスパーティなの・・か?





「訳・・・わかんねぇ。」


というのは作り方×自分に対しての愚痴。頭を掻いて状況を何とか整理して、ついでに対処方法も考える。



が、パニックになっていくばかりで何も解決しない。



むしろ時間だけが過ぎてゆく危機的状況なのだ。




「何でだ何でだ何でだ何でなんだよぉ!!」



とりあえず三つだけ成功したやつらを油に・・・そう思ってガスコンロのスイッチに手を掛ける。



「あっ、でも動きづらいから床拭くか・・・?そうだ!キッチンペーパー皿にしいておかなきゃいけ・・・・」



ガスコンロに向かっていた手の進路をぐるりと変えた。


「マシュマロは、もうちょっとなのか・・・な。」


自分の料理センスの皆無さに呆れながら、食器棚まで足を運ぼうとする。


しかし、



俺の足は食器棚まで辿り着く事無く、散らばっていたものによって滑った。

そしてそのまま俺の視線が限りなく床に近いほうへと―――




ドガンッ


「ッ!・・・うぅっ・・・・・。」

流しの角に頭を強く打ち、そのまま俺は意識を失くしてしまった。