ふちどられたミライの中で【ケータイ小説向上の会企画作品】

「はっはっはっは・・・・すんばらしい計画だ。流石、我が彼女様のご意見だ。」



「お前じゃないのかよ。」



「ボクはただただ彼女様の意見を君に伝えただけさ。」



「もういい。喋るな動くな呼吸すんな。」



強く言い放つと、ハルキはまだ何かいいたげだったがどうせたいしたことじゃないのだろう。すぐに黙った。

けど、ニヤニヤ笑ってるのは腹が立った。




だいたい、手料理って何だよ・・・・。俺ははっきり言ってそんなの家庭科の時間と母さんが居なかった日の昼食(インスタント麺)ぐらいしかねえんだけどなあ・・・。




「ハルキ。俺の質問の答えだけを簡潔に述べろ。」



ビシッと指差すと、気を付けの姿勢をつくるハルキ。
おでこには敬礼のアノ手。



「何を作ればいいと思う・・・・・?」



段々、自分の声が弱々しくなっている事には気付いていた。不安と後からこみ上げてきた恥ずかしさによって。




「なあ・・・・何作ればいいんだろ・・・。」



俺はすっかり頭を抱え込んだ。朝から本当に疲れることばっかりだ。




「ホントに良いのか!?その計画。お前なら断固拒否すると思ったのに。」



はァ~・・・・。そうなんだよ、ヤル気・・・あんだよなあ・・。



「質問にだけ答えろ。」


「ふーん。まさかのために作っておいて良かったぜー。」



ハルキは悪ガキな笑みを浮かべて、無言で俺にメモ用紙を渡した。俺がそれを受け取ると同時にハルキはわざと口に手を当てて笑いながら自分の席へと戻ってゆく。



「?」