ふちどられたミライの中で【ケータイ小説向上の会企画作品】

少女が語るにはこういうことらしい。



自分の家はこの廃墟のすぐ裏で、ちなみにこの廃墟は先祖のひいひいじいちゃんと、ひいひいばあちゃんまでが使っていた家らしい。


小さい頃、探検気分で廃墟に来て見るとなかなか気にいってしまいそれからはよく一人で遊びに来ていたという。



ある日、タイムカプセルがテレビで特集していたのを見て自分もやりたくなり、中学生になったらまた堀りにこようとしていたらしい。


それで中学生になり、忘れかけていたのだが思い出し、掘ろうと思って来てみればそこにはコンクリートが積み上がってしまっていた。寄せようにも一人では寄せれなかったので小さな部分だけを寄せて、掘ろうとした。


けれど、奥までは上からでは届かなかったので、丁度出来ていた空洞に入って掘っていたという。すると、不運にも落ちてきてしまったコンクリートに出口を塞がれた、という事らしい。




「それで、仕方無く中からコンクリートを押し上げたんですが、それによって崩れてきた別のコンクリートで怪我をしてしまって・・・。誰も居ないだろうなと思いつつ、手を伸ばして声を発したら貴方が居た・・・・と言う訳なんです。ああ、本当に良かった・・・。もしも貴方が居なければ私生き埋めになってたか、怪我が悪化したりして死んでいたかもしれないです。」



「そりゃあ・・・良かったな。」



まさか、死にそうな人を助けるなんてな。俺だって予想してなかった。



「俺・・・お前を助けた事でいくらかは気持ちよく死ねる気がするな・・・・・・。死に際に廃墟に会うわ、お前を助けるわ・・・・って凄いよなあ。」



言ってから、こんな事他人に喋ってしまって良いのかと後悔したが、どうせすぐにお別れならいいかもしれない、と思った。



少女は予想通り、驚いた様子だった。



「え・・・・?死ぬ・・・・?これから・・・・?」