ふちどられたミライの中で【ケータイ小説向上の会企画作品】

時間を忘れて魅入って、気が付けば足は疲れてヘロヘロだった。どれだけ見つめていたんだろう。



「でも・・・・死に際にこんなのに出会えるなんてなぁ・・・。」



『死に際』


自分が放った言葉にはっとした。


そうか、そういえば俺死のうとしてたんだっけ。



ふと、ここに辿り着くまでにたどった道を振り返った。はっきり言って引き返す気は無い。


どうせならこの空間で死のうか。誰もこないだろうし、俺もこの空間になれたらいいなとかいう下らない願いを抱いて。




俺は立ちっぱなしで棒になった足で廃墟に近付いた。



その時だった



ガラッ

ドスンッ・・・・・



突然積み上がっていたコンクリートの一部が持ち上がり、地面に重たく落ちる音が響いた。


静寂だった世界に緊迫が走る。




中からは肌色の・・・・そう、手がちらついた。



は?



手ぇっ!?