ふちどられたミライの中で【ケータイ小説向上の会企画作品】

外見はどうしようもなく、酷い。


それはちゃんと理解していた。だが、それにも関わらず廃墟は輝いて見えた。

何故なら


周りの空気たちに負けない堂々たる態度が、古びて人々に見放されても直土台だけが残っているその強さが



俺にはまっすぐに伝わってきたからなんだろう。



それも、今だから言えると思っている。



生きてる上で明日が来ることを忘れて、道行く人々には汚い感情しか芽生えなくなって、自らの存在を否定する



こんな汚ない俺だから



どんなに着飾った作り物より



醜くなっても、強く在り続けるその存在が




輝いて見えるのかもしれないな。




「ああ――――綺麗だ。」



素直な感情を声に出したのは何時が最後だったかな