あいつのことは昔から知ってる




あいつは大きな会社の社長令嬢だ




俺の家と何度もパーティーでもよくあった




あいつの家は命がうそつきだということを知っていた




だからパーティーに出ていたのはいつもあいつだけだった




まさに孤高の花のような奴だった




でも、それはあいつの仮面に過ぎなかった




強い奴だと思っていた、でもそれは、仮面と鎧で何重にも重ね隠している本当の心を隠すための姿だった




あいつを守りたかった




だからいつも見守っていた




ただ笑っていてほしかった




「龍、どうだった?」




「あいつの親から、探してくれって」




「じゃあそろそろ俺たちも動こうか」




待っていてくれ、俺たちはきっとお前を





見つけるよ