「……なにこれ」

「さあー」

愛児は、イラッとした顔で私を見た。

「こんなの、どーすればいーわけ?スマホにでもつけろってか!?こんなデカイゆるキャラスマホにつけてたら、イケメンが台無しだろーが」

私はムッとして愛児を睨んだ。

「恋人が買ってきたお土産にケチつけるなんて、最低!」

愛児が眼を見開いて硬直した。

「の、あ」

私は愛児の傍まで近づいて、彼の首に両腕を絡めた。

「愛児、私に夢中?」

愛児は眼を見開いたまま、答えない。

「もっと、夢中にさせてあげるから」