「もしかして、今から飯?」

「だったらなに?」

「一緒に行こーぜ」

「やだ」

「なんで?」

「キスされるしベッドに誘われるし、ダサい女とか、女子力低すぎとか言われるのが嫌だから」

チラッと愛児を見ると、彼は私を見つめていた。

「……」

「……なに?」

愛児の瞳が揺れた気がした。

「なによ」

「……もうしないし、言わないから」

エレベーターの扉が開いた。