声は艶っぽくて低く、外見とマッチしていた。

けど。

けど!

なにこいつ。

私は彼の毒舌に驚いたけれど、すぐに反論した。

『私、ガキじゃありません!26歳です』

愛児は僅かに眼を見開いてからニヤリと笑った。

『なんだ、大人かよ。ダッサイだけか』

『失礼なヤツ』

私は挨拶の印に持ってきた洗剤を愛児の胸に押し付けると、踵を返して部屋に戻った。

とにかく愛児の印象は最高だったのだ。

出逢って三秒まではな!