僕があの子を好きになっても良いですか?anotherstory









無理だと否定したけど…

樹が誰かに取られる方が辛いと思って…

私は樹に告白することになった




それなのに

樹と白羽が待つ場所へ戻ったら

何だかふたりがよそよそしい

一気に不安がこみあげる

樹に何度も「何かあった?」と話しかけても無駄

器用に「何でもねぇから」とかわされた




折角作ったカレーも出来は良かったけど美味しいと感じられないまま

帰る時間が迫ってきた

この後はビッグイベントだと先生が騒いでいた花火が待っている

樹と花火が出来たら絶対楽しいはずなのに

こんなぎこちないまま花火なんてやりたくない

美夜も見るからに白羽の態度が可笑しいから沈んでいるし

楽しかったんだよ?

楽しい気分のまま終わらせたいって言うのに



私はトイレの前で美夜と話した

途中でトイレに行って戻ると

美夜が白羽を探しに森の中へ行くと言う

白羽が行方不明になったって黒岩さんが言っていたけど

私は信じられなかった



あの白羽が

何も言わないで行くわけないのに

私は美夜と別れて樹が待っているであろう

クラスメイトが集まる場所に向かった