放課後
美夜に誘われて樹と共に
白羽の自宅へ向かった
白羽は兄がトップモデルのリュウさん
そこそこ大きな家だと思っていたけど
想像以上の大きな家だった
こんなの漫画かドラマでしか見たことない
白羽って本当に坊ちゃんなんだ
病院の院長の娘の美夜と言い
私の周りはお金持ちが多すぎる
しかも美夜も白羽もそう見えないのが凄い
お金持ちのお嬢様坊ちゃまぽい振る舞いなんて一切ない
美夜の家が病院だって聞いたのも本人の口から
しかも
「お父さん?
病院の院長しているよ?」って
ごく普通に言うものだから危うく聞き流しそうになった
まぁお金持ちを鼻にかけない美夜だから
私は一緒にいられるのかもしれないけどね
お金持ちだって自慢する人は嫌だから
インターフォンが思ったより普通だったことなどに驚いていると
それ以上に驚くことがあった
本物の幽霊に会ったのだ
まぁそれは幽霊じゃなく
白羽の1番上の兄・來真さん
有名な小説家みたいで美夜が興奮していた
小説に詳しくない私だけど
美夜がよく読んでいる本の作者だってことはわかった


