私と同じ気持ちなのか
美夜も樹も黙り込んだまま
調子に乗った黒岩さんは班にいれようとする
やめてよ
やめてよ
…そう思うのに実行出来ない私が嫌だ
すると白羽が言い返した
白羽が長文を話すところを初めて見た私は
黒岩さんに反論する白羽を凝視した
…信じられなかった
今にも倒れそうなほど青白い顔しているのに
言い終えた白羽は溜息をついた
体力使ったのかな…と考えながら
教室を出て行こうとする白羽の背中を見ていると
突然扉が開いて先生が入ってきた
先生にぶち当たった白羽は
眼鏡を落とした
そして美夜の足元に落ちた眼鏡を
美夜が渡そうと白羽を呼ぶ
振り返った白羽の顔は
「誰!?」と思うほどイケメンな顔をしていた
宝石みたいな黒い光を放つ瞳に
リュウみたいに…いや
リュウ以上の整った顔立ち
白羽が好きな美夜と
イケメン好きな私がドキッとしたのは
必然だったと思う


