僕があの子を好きになっても良いですか?anotherstory









「そんな所にいないで
アタシたちの班においでよ!

こっちの方が絶対に楽しいって!

そんな地味な奴と一緒にいても
楽しくないよ!」




地味な奴

樹や白羽のことを言っているんだ

…樹は地味だけど優しいんだよ

白羽も地味だけど美夜の好きな人なんだよ

私の好きな人と

私の親友の好きな人を馬鹿にしないでよ!

…そう思ったけど何も言えない

言えないのは美夜も一緒みたいだった



何も言えない美夜と私を見て

黒岩さんは得意げに話し始める






「ソイツらのことは放っておいても大丈夫だよ
他の地味な女子と一緒になれば良い話だからさ!

それに萌も1年の時同じクラスなら知っているでしょ?
白羽と同じ班になったって絶対当日来ないんだから!」




あれは去年の文化祭

黒岩さんに強制に同じ宣伝係にされた白羽

だけど当日白羽は欠席で

文句を言いながら黒岩さんは友達と宣伝をしていた




何も言わなかったけど密かに思ってた

決める時白羽は何か言おうとしていた

だけど黒岩さんは気がついているはずなのに無視した

もしかしたら宣伝は無理だって言おうとしていたんだと思う

それを聞かなかったのは黒岩さんなのに

どうして白羽を責めているの?

私はそれが気になっていた




多分…その頃だと思う

私が黒岩さんを苦手だと思うようになったのは