俺も斗真を追いかけて森の中に入ろうとした
だけどその腕を掴まれた
「……萌…?」
「…で……」
「え?」
「…樹までいなくならないで…」
俺の腕を掴む萌の手は震えていて
俺を真っ直ぐ見つめる瞳からは涙をこぼしていた
「怖いの…
このままふたりが帰ってこなかったらって思うと
だからお願い…
樹までいなくならないでよ…
私の傍からいなくならないで…」
「萌……」
俺は萌の肩を抱いて
クラスメイトから少し離れた場所へ向かう
「萌…
こんな時に…不謹慎だと思うけど…」
「何……?」
「俺……」
ずっと決めていたんだ
キミを守るって
キミだけの王子様になるって


