僕があの子を好きになっても良いですか?anotherstory








「食べたみたいなんだけど…
1分も経たないうちに戻しちゃったみたい」



予想通りだった

あの斗真の元気のなさから感じたんだ

來兄も空兄も同じことを予想していたようだ




「一緒に話を聞いた看護師さんによると
ここ最近は入院した時毎回そうなんだって

味付けを変えてみても
アレルギー検査しても
結果は同じ

家でじゃないと食べないんだって」


「…ちょっとマズいよなそれ

斗真ってこれからも入院していくんだろ?
だったら食べられるようにならないと

入院する度戻していたら
体力も体重もいつまで経っても戻らないよ」





空兄の言う通りだ

このままじゃ栄養失調になる

いくら点滴で栄養を取るとは言え

ちゃんと自分から食べねぇと





「一応今日
ボクが作らせてもらうことになった」


「は?
何で來兄なんだよ」


「空兄の言う通りだよ
ちゃんと調理師さんが作るんじゃないのか?」


「ボクの作るご飯は食べるんだよ
だからもしかしたら
斗真の体がボクのご飯だけしか受け付けないんじゃないかって

試しに作って見る

空真と竜真は
お昼ご飯の時の斗真を見ていて

メニューとか考えたいから
材料も買ってこないといけないから」





黒木総合病院は大きいので

お見舞いに来た人たちが軽く食べられる食堂がある

そこで來兄は特別に作らせてもらうことになったのだ



何故使えるのか

理由を聞いた時驚いた

斗真はこの病院で有名で

調理師さんたちの間にも斗真の話は流れていて

斗真の体調を心配した方たちの配慮らしい




…斗真って軽く芸能人みたいだな