「……本当か?」
ふわっと柔らかい髪を撫でながら尋ねる
「…………」
「斗真
嘘つかないでって前から言っているだろ?」
「竜真兄ちゃん…」
「な?斗真」
斗真は何も言わないで俯いた
泣くかと思ったけど泣かなかった
「……ごめんなさい…」
枕に寄りかかり座っていた斗真だけど
布団に潜ってしまった
それからは何度名前を呼んでも声をかけても無視された
「……ちょっとボク抜けるね」
來兄が部屋を出て行く
松永先生の元へ行くのだと直感した
黙って目線だけで見送った
戻ってきた來兄は
オレと空兄だけ病室の外へ呼びだした
行った先はやっぱり松永先生の元で
斗真のことを聞いてきたのだ


