「そうなんですか…?」
來兄が尋ねる
斗真からは何も聞かないし
家では普通に食べている
まさかあんまり食べないだって
「大体体調悪い時だから
しょうがないのかもしれないけどね
半分も食べられないよ
時には戻しちゃうこともあるし」
オレたちは仮のベッドの上で眠っている斗真を見る
…初めて知った…そんなこと
「今回の入院はどうなるかね…?
無理しない程度には食べてほしいんですけど」
「ということは…入院ですか」
「そう…だね」
カルテを見ながら頷く松永先生
オレたちは黙って同じく頷いた
…頷くことしか出来なかった
同日斗真を仮のベッドから病室へ移動させたけど
その間も眠っていて
起きた時見慣れた…見飽きた病室にいたら
どう思うのだろうか
悲しむ?
認める?
…後者だろうな
「竜真
今日は帰ろうか」
「…行くぞ」
「……ああ」
静かに病室の扉を閉めた
雨はまだ…降り続いていた


