玄関で來兄と待機していると
車のエンジン音がした
來兄がさしてくれる傘でオレは斗真を抱きかかえ
後部座席に乗りこんだ
來兄も乗りこんだ所で出発した
「そういえば來兄
父さんに連絡は?」
「したよ
仕事が忙しくて今は帰れないって
だけど終わったらすぐ行くって言ってた」
「そっか」
運転席の後ろに乗りこんだ來兄と
助手席の後ろに乗りこんだオレの間に
シートベルトをさせた斗真を乗せる
家と同じく車の中にも
もしもの時用に毛布や薬など常備してある
出来るだけシートベルトが苦しくないようオレに抱き寄せ
毛布で出来る限り体を包んであげた
「…竜真兄ちゃん……」
「ん?」
「……どこ行くの…?」
「病院
松永先生に診てもらおう?な」
「…………」
斗真は黙って体をオレへ預けた
表立って言わないけど
斗真はかなりの病院嫌い
…いや入院嫌いと言った方が正しいか


