來兄が電話している間に薬を飲ませるけど
効いている気配がない
オレだけでなく空兄も加わってふたりで斗真を間に挟むように抱きしめた
「…凄い震えてんじゃん斗真
大丈夫かね?」
「……多分
いつもだったら薬飲めば治るはずなのに」
「咳は出てないけど…
震えているってことは寒いってことで
熱上がるってことでしょ?」
「…やっぱりそうだよな?空兄」
空兄とふたり目を閉じて震えている斗真を見ていると
來兄が手に車のキーを持ってやってきた
「ごめん遅くなって
松永先生に話したら来てほしいだって
やっぱり今の時期震えているのは可笑しいって」
「來兄キー貸して!
オレ車取ってくる
出来る限り玄関の前に停めるから」
オレたち兄弟の中で1番運転の上手い空兄がキーを受け取り出て行く
扉が開いた時一瞬だけ聞こえた外の音
滝のように凄い雨の音がした
止んでなかったのか
「竜真
斗真を任せるから
冷やさないであげて」
「わかってるよ來兄!」
ぎゅっと自分の方へ抱き寄せた
少しでもオレの体温が伝わるように


