僕があの子を好きになっても良いですか?anotherstory








「…ハァ…ハァ…ケホケホッ…ゴホゴホッ……」


「ほーら具合悪いんじゃん
逃げるなんて可笑しいと思ったんだよねー」


「ご…ごめ…なさい…ゲホゲホッ……」




同い年に比べて小さな体を丸めてますます小さくなる斗真

オレは冷やさないよう出来る限りその手に抱いた

ただ抱いているだけなのに

斗真の震えがオレまで伝わってきた



というか來兄に言わねぇと

松永先生に連絡した方が良いかもしれねぇから





「來兄!…っていないし」


「來兄ならもう松永先生に連絡しに行った」




空兄に聞き「早いな…」と苦笑した



いつもリビングに常備されている毛布を空兄が持ってきたので

それを斗真に被せてやる

それだけでも寒いみたいでオレにしがみついた



今は7月

もう巷では20度越えだって騒いでいる時期のはず

現に毛布を被る斗真を抱くオレに

毛布の熱が伝わって来てじんわりと汗をかいたのに





「…りゅ…う…に…ちゃ…」




かなり震えた声で名前を呼ばれた

オレは「大丈夫だから」と抱きしめた