「そっか…
じゃあ研究所内にある傘持って行って良いよ」
「ありがとう父さん
だけど他の学生さんたちは大丈夫なの?」
「気遣いありがとなライ
だけど平気
今からオレも本館へ行く
本館にはもっと多くの置き傘があるんだ
学生たち用に取ってくる
4人は気にしないで良いよ」
と言ったものの
研究所内の置き傘は2個しかない
4人兄弟なので2人と2人に別れることになった
「本当は斗真1人で使わせてあげたいんだけどね
そうするとボクたちが3人で1つの傘を使わなくちゃいけない
ボクたちの中で風邪を引く人が現れても可笑しくない」
「んじゃ…誰が斗真を背負うかだな」
じゃんけんの結果
オレが斗真を背負うことになった
來兄と空兄に荷物を任せ
オレは斗真に背中を向けた
「良いよ竜真兄ちゃん…
僕1人で歩けるよ」
「歩いても良いけど
歩いたら絶対濡れるだろ
背負った方が濡れないはずだ」
「……わかった」
オレの首に手をかけたことを見計らい
オレは立ちあがった
そして酷い雨の中
自宅へ向けて歩きだした


