ガチャ……
「ん?」
オレは取っ手を回していないのに
何で扉が開く音が聞こえたんだ?
オレは取ってから手を離して後ろを振り返った
「……斗真?」
オレは玄関に立つ父さんと來兄の間を通り
靴を脱いで家の中に入った
「斗真っ……!」
リビングから玄関に続く扉
閉まっていたはずなのに開いていて
扉に寄りかかるように斗真が座りこんでいた
さっき覗きに行った時より
顔が赤い気がする
「斗真?大丈夫か?」
「…ハァ…おに…ちゃ…ゲホゲホッ…」
「ん?どうした?」
「ゲホゲホッ…頑張ってね…ゲホゲホッ…ゴホゴホッ…ハァハァ……」
「……ありがとう」
見るからに辛そうな弟に向け
オレは心からのお礼を述べた
斗真は熱でトマト以上に真っ赤な顔で
嬉しそうにはにかんだ
…女子だったら絶対に惚れてる
そう断言できる…うん


