斗真が立ち上がって机の中から教科書を取り出して仕舞っていると
黒岩が猿のようにキーキー騒ぎだした
…猿に失礼だけど
同じ黒がつく名字でも黒木さんとは正反対だな
ジッと黒岩を睨んでいると
斗真が黒岩に向かって話しだした
「行けるかどうかわからないなんて
僕が1番わかっているよ
いつさっきみたいになるかもわからないし
森なんて特に危険だって医者にも言われている
…だけど僕は…行きたいと思っている
去年の文化祭みたいには…させないから」
何も誰も言わない静かな教室
俺も萌も黒木さんも
驚いた顔で斗真を見た
…あの斗真が…黒岩に反論した
俺は何か教えてもらった気がした
だけど斗真はやっぱり斗真で
教室を出る際に担任とぶつかって
…あの眼鏡を落としていた
眼鏡をぶつかって落とす
なんてことのない行動
…だけど俺は内心マズいと思っていた
斗真の顔は
眼鏡1つで変わってしまう
そんな恐ろしいアイテムなのだ…
斗真にとっての眼鏡は


