ボクが斗真のことしっかり支えてあげないと ボクは母さんに頼まれた この家の長男なんだから…… だけどある日のこと ボクは小学生以来だと思う 久しぶりに風邪を引いて熱を出した だけどベッドの上でなんて過ごせない ただでさえ食が細い弟なんだ 1日3度の食事は取らせないと 昨日干した洗濯物のアイロンもしないと 頭の中にグルグル思考が廻るけど 身体は言うことを聞かない 熱のせいなのかふわふわして ボクがボクじゃないみたいだ ボクはそのまま 意識を飛ばした―――